ブログの習慣

短かくシンプルな言葉の深みに敬意を払いたい理由

投稿日:2024/06/18


広告コピーを研究していると、短くも深い言葉の世界に魅了されます。
その魅力は、私がおよそ4000日前にブログを書き始めた頃にはわからなかったものです。
(今回の記事は私の文章における気づきをまとめたものです)




 

なぜ私は「ブログを書ける」と思ったのか

気づくと、間もなくブログが4000記事に到達します。

初めてブログを書いたのは、2007年10月でした。
17年前になるんですね。

スタートはアメブロでした。
テーマは書評ブログ。
自分が考えたり、体験したコンテンツが無かったからです。

いま考えると、書評ブログって激戦区ですよね。
それに私が書く必然性は薄い。
ですから、やはり続かず……。
125記事を投稿をして、挫折してしまいました。

そもそも、なぜブログを書き始めたのか。
「ブログを書いている人って、かっこいいよな」と思ったからです。
ミーハーですね。(笑)

私にとって「文章を書くことで収入を得る」というのは、憧れでした。
子どもの頃は「作家」という職業にしかできないことだと思っていたからです。
インターネットはありませんでしたし。

それが、ブログを書くことでわずかではあっても収入になる。
憧れの職業を疑似体験できるような感覚。
それが、私にとって「ブログを書くこと」だったんです。

ブログ4000日を前に、ふとそんなことを考えました。
その流れで考えたのが「なぜ、私はブログを書けると思ったのか?」ということなんです。
国語の成績が良かったわけではないのに。

 


 

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「ブログなら自分にも書けそう」という錯覚

ブログを書こうとすると、ブログを読むようになります。
その中で「そうなんだよね、よくぞ言語化してくれたな!」という記事を読むことが増えました。
また、「えー!自分と同じ意見だ!」という記事を見つけることも。
何だかうれしさもあります。

そんか機会が増えると、思い始めるんです。
「ひょっとして、自分にもブログが書けるのでは?」と。

なぜなら、ほかのブロガーさんが書いた記事は「その人の答え」が書いてあり、その答えと「同じだ!」とか「違うんだなー」と感じていれば良かったからです。

私はブロガーの方々が記事に書いた答えを見て、答え合わせをしていたわけです。

まるで、クイズ番組で答えを知って「あー、自分も知ってた」みたいな感覚に近いです。
それっていまから考えると「我ながら、何ともあつかましいな」と思います。

ブロガーの方が書いた記事。
その方が考えて出した答えです。

私は答えだけを見て正誤判定をしていただけだったんです。
答え合わせをするだけだったので楽です。
だから「自分でも書けるのでは?」と思ったんですね。

夏休みの宿題でもありました。
いまいちわかってないのに、答え合わせをして「あっ、わかってたのに」と思い込んだあの記憶。
蘇ってきました。

私は「考える」というプロセスをすっ飛ばして、結果だけを見ていたんです。
そのため「自分にもできるかも」「意外と簡単なのでは」と勘違いしていたんですね。

その人が書いた記事は、登山で言えば難しい山を登るようなもの。
正解はいくつもあるんです。
それでも、そのブロガーさんがご自身で信じていることを書く。

そのアウトプットにたどり着くまでに大量のインプットして、時間をかけて熟成させているんです。
そのプロセスを見ていないのに、私は「自分にも書けるかも?」と思っていたんです。

もしも、今の私が当時の「自分にも書けそう」という記事を読んだら「簡単そうだ」とは思わないでしょう。

そのブロガーさんがご自身の命を削って考えて、必死に書いた記事だということがわかりますから。
(もちろん、当時はそんなことはわかっていなかったのです)

 

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簡単に見える答えのプロセスに敬意を払う

広告のコピーライターの方々が書くコピーは、短い文章が多いです。
小学5年生でも読めそうな簡易な漢字だったりします。

その答えだけ見たら「自分にも書けるかも」と思わないでもありません。
でも、書いてみるとわかります。
短い言葉の中に、質の高い意味を込めることの難しさが。

では、どうして広告コピーライターの方々は収入を得られるのか。
短くて簡単な言葉なのに。

その短い文章にたどり着くための時間が膨大だからです。
練りに練られた言葉なんです。

わかりやすくて有名なのは『千と千尋の神隠し』の「生きろ。」です。

「生きろ。」

シンプルですよね。
映画のメッセージを凝縮してます。

糸井重里さんがここにたどり着くまでの苦しさは、かなりのものだったそうです。
削って削って、たどり着いたんです。

よく誤解されていることですが、長い文章を書くほうが簡単です。
短い言葉にするほうが難易度が高いんです。

難しい言葉を使って、長く書くことは実は簡単です。
本当に理解していなくても、何となく言葉を並べればいいので。

一方、やさしい言葉を使って、短く書くほうが難易度は高いです。
理解する必要がありますし、頭を使うんです。

広告コピーがまさにそれであり、俳句や短歌や詩などもそうですよね。

私もコピーや自作の名言を書く習慣にトライしています。
だからこそ、短いのに深みのある文章に惹かれてしまう今日この頃です。

一見すると簡単に見える。
でも、そのシンプルな答えにたどり着いた汗を見せることはない。
すてきだと思いませんか。

ですから、そんなプロセスをたどった言葉を発信している方々に、敬意を払えるようになりたいなと。
そう思うんです。
まさに「LESS IS MORE(少ないほうが豊かである)」ということですね。

さて、あなたが「少なくして、豊かになる」としたら、何を減らせば良さそうでしょうか。
文章、体重、モノなど。
考えてみましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝5時台の「習慣化コミュニティー」朝活からスタート。
6:00の部では、マインドフルネス瞑想を30人以上で実践。
朝から壮観でした。

夜はマンデージムでバイクとラン。
いい汗をかけました。(^^)


 


 

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・会社員

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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