良習慣の習慣

「続かない人」にならないために「参照モデル」を見直そう

投稿日:2023/11/21


習慣が続かないとき、無意識のうちに設定している基準が高すぎる場合があります。

あなたのその基準が、何を参照してつくられたのか。
それを見直すだけで、習慣化がうまくいくことがあります。




 

「習慣が続かない」という人たちのトラップ

習慣化に苦しむ人たちに、共通するトラップがあります。

それは、
・「参照モデル」の基準が高すぎる
ということです。

このトラップにはまってしまうと、大変なんです。
なぜなら、その人が持つ実力の何倍も高い基準で、習慣化に取り組むことになるからです。

こうなると、習慣化は強敵です。
いくら背伸びをしても、まったく追い抜けない相手みたいなものです。

そんな強敵に、日々勝ち続けられるほど、私たちはタフではありません……。
結果、挫折してしまうわけです。

私の例で説明しますね。

私の早起きの基準が高すぎて、失敗し続けていた例があります。

私は、「早起きを習慣化すること」について、
・1年365日毎日
・自分が決めた時間にピタッと目覚める
を、「早起きを習慣化すること」だと考えていました。

たとえば、私が「明日から早起き習慣化に挑もう!」と決めたとします。
それで、早起きの時間を、5時起きに設定したとします。

翌朝、目覚めたら、時計が5時5分を指していた。
すると、私の中では「また、早起き習慣化に失敗した……。5分も寝坊してしまった。」という感覚だったんです。

5分くらいから、1日の中でいくらでもリカバリーできますよね。
それなのに「今日もまた失敗した」と。
本気でそう思っていたんです。

なぜなら、私の基準は、前述の通り、
・1年365日毎日
・自分が決めた時間にピタッと目覚める
だからです。

これ、めちゃめちゃハードルが高いですよね。

このルールでしか早起きが認められないとしたら、世の中の95%の人は「早起きを習慣化していない」となってしまいそうな感じです。

さて、あなたの習慣化がうまくいかないとき、私と同じようなトラップにはまっていないでしょうか。

 


 

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「参照モデル」というトラップ

では、このトラップを抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか。

ここで注目したいのは、
・参照モデル
です。

参照モデルとは、
・その人の基準をつくる土台となったもの
です。

たとえば、誰の基準を参照したのかによって、私たちの基準も変わります。

「ブログを習慣化する」という行動について、
・毎日2000文字で1記事を書く
という基準を持つ人もいれば、
・1週間に500文字で1記事を書く
という基準を持つ人もいます。

なぜ基準が違うのか。
それは、その人が普段読んでいるブログに影響されているんです。

つまり、その人が参照しているブログがどんなレベルなのか。
それによって「ブログとはこういうもの」という基準がつくられます。

この基準が高いと、習慣化のハードルが上がってしまうというわけです。

そもそも、日本の法律で「6時より前に起きた場合に限り、早起きと認める」と定められているわけではありません。
学校で「6時より前に起きたら、早起きできたと言っていいですよ」と教えてもらったわけでもないんです。

仮に朝の5時が同じだとしても、豊洲市場で早朝から働く方なら、5時は遅刻です。
一方、夜勤の人にしてみれば、5時はまだ働いている時間かもしれません。

それなのに、私は勝手に
・5時=早起き
という基準を設定していたんです。

では、なぜそんな基準ができ上がってしまったのでしょうか。

理由があります。
それは、当時読んでいた「早起き本」です。

早起きしたくて、早起き習慣化に関する本を何冊も読んでいました。
そのため「5時ぐらいに起きないと、早起きとは言えないような気がするな」と、思い込んでしまったんです。

いつの間にか。
無意識のうちに。

やがて、私の早起きの参照モデルをつくってしまったんです。

そもそも早起が全然できてない人が「毎日5時に起きなければ早起きじゃない」と思うこと自体、だいぶハードルが高いですよね。(笑)

今から考えると、その無謀さがわかります。
ただ、当時の私には気づきません。

レベル1の私が、レベル30くらいの「早起きボス」に立ち向かっていたわけです。
それは、返り討ちにあいますよね……。

では、参照モデルのトラップを抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか。

 

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参照モデルのトラップを抜け出す方法

私は、自分なりの「早起きの定義」を設定しました。
それによって、私自身のルールをつくったんですね。

それは、
・1年365日毎日
・自分が決めた時間にピタッと目覚める
という厳しいルールではありませんでした。

私が最初につくった早起きの定義は、
・1週間に4回以上
・5時45分から6時15分の間に目覚める
・それを3週間続けることができれば「早起きができた」ことにする
だったんです。

とても具体的で、現実的なルールでした。
そのため、なんとかその基準をクリアすることができたんです。

それが、私が早起きの最初の成功体験。
参照モデルのトラップから抜け出すための第1歩だったんです。

興味深いことに、私が取り組んだ早起きの行動は、定義を決める前とほとんど同じでした。
それなのに、高すぎる基準のせいで「自分は早起きができない」と思い込むようになっていたわけです。

そうなると、苦しいですよね。

ですから、あなたも「習慣化できない」と苦しんでいるときは、頭の中にある無意識の基準を再確認してみましょう。

私のおすすめは、あなたが目指している習慣について、
「完璧にはできなくても、目標に近づけることがあるんじゃないか」
という構文に当てはめることです。

たとえば、
「理想の早起きができなくても、昨日より15分早く目覚めることはできるんじゃないか」
「フルマラソンを完走することはできなくても、20分の朝散歩はできるんじゃないか」
「モデルルームのように片づけることはできなくても、いらないモノを1つ捨てることはできるんじゃないか」
「本を毎日1冊読むことはできなくても、1日6ページだけ読み進めることはできるんじゃないか」
「ブログ1記事を2000文字で書くことができなくても、500文字を書くことはできるんじゃないか」
と考えてみるのです。

そのようにして、あなたが自分の基準を調整すること。
それを許可できないと、誰かがつくった参照モデルに囚われて、あなたが苦しむことになってしまいますので。

ぜひ、注意しましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝5時の『習慣化オンラインサロン』朝活からスタート。
朝4時40分起きで参加しました。

朝活に入る時間が1時間違うだけで、1日の濃度がとっても変わりますね。(^^)


 


 

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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