良習慣で1日を満たそうとする行為は遠大で、アントニ・ガウディ氏の「サグラダ・ファミリア」の建築のようです。
気が遠くなるようなプロセスですが、それでも1つずつブロックを積み上げ、1段ずつ階段を登っていく「習慣のサグラダ・ファミリア化」を実行するしかありません。
習慣の規律と柔軟性、習慣の不自由と自由
「24時間を良習慣で埋め尽くす」
私がずっと追いかけているテーマです。
このテーマには終わりがありません。
仮に1日だけ成功したとしても、外部の状況が変わります。
それに自分の内部も変わるからです。
終わりがないテーマに挑む。
簡単ではありませんが、追求しがいがあります。
さて、「24時間を良習慣で埋め尽くす」ためには、何をすればいいのでしょうか。
まず取り組みたいのは、
・現在の習慣をリストアップする
です。
今のあなたが持っている習慣は何か。
書き出してみることからスタートしていきます。
できれば、ふせんに書き出してみましょう。
小さな細長いふせんがいいですね。
1枚のふせんに、1つの習慣というように。
余談ですが、常にふせんを持ち歩くのがおすすめです。
私はいつもかばんにふせんを入れていて、考えごとやセミナーの構成を考えるとき等に使っています。
さて、いかがでしょうか。
このとき、ご自身の習慣をリストアップできる方は、規律を持っている方が多いです。
リストアップできるということは、自分の習慣を把握できているということなので。
規律というと不自由なイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、本質は逆です。
規律を持っているから、コントロールできる自由があるのです。
習慣もそれと同じ。
習慣化の達人ほど規律と柔軟性をあわせ持っているものです。
自分が取り組んでいる習慣を知っているからこそ、並べ替えたり、取り替えたりできるのです。
そうなったら、まさに自由自在ですよね。
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「無自覚から自覚」が起きる理由
さて、習慣をふせんに書き出せたでしょうか。
ふせんに書き出した習慣には、一緒に時間も書き出しておきましょう。
そこまでできたら、あとは簡単です。
あなたの1日の中で、
・朝時間
・昼休み
・夜時間
それぞれの時間帯で、可処分時間を割り出します。
その時間帯に、ふせんに書き出した習慣を並べていきましょう。
例えば、朝時間が2時間あるとしたら、その2時間にどんな習慣をセッティングするのか。
紙の上で考えてみるのです。
すると、あなたが持っている習慣が俯瞰できます。
日常モードでは、自分の習慣を俯瞰することはなかなか機会がありません。
ですから、こうして習慣をリストアップして、並べて、俯瞰してみる。
これだけで習慣に対する「自覚」がやってきます。
「そうか、自分はこんな習慣を持っているんだな」と。
私たちが人生に変化を起こすきっかけは、この自覚からやってくる「気づき」です。
それを起こすためには「自覚すること」が必要なのです。
自覚していないことを変えることはできません。
つかみどころがないからです。
思考を紙にかき出す行為も同じですね。
頭の中にあるだけでは、自分の思考をつかまえることはできません。
書き出すから、扱えるようになるのです。
そういえば最近、耳にして「なるほど」と感じた事例があります。
それは、Zoomなどの「オンラインコミュニケーション時間が増えることによって、整形をする方が増えた」というニュースです。
これが事実かどうか、ことの真偽はわかりません。
ただ、気持ちとしては実によくわかるのです。
コロナ禍になる以前は、自分の顔を見る機会というのはそれほど多くありませんでした。
私なんて、朝の身支度の時間に洗面台で見るくらいしかなかったような。(笑)
自分の表情や顔に関して無自覚だったのですね。
それが、Zoomにつないでいると、カメラを通して自分の顔を見る機会が増えました。
当然、自分の表情を意識する時間も増えます。
するとどうなるか。
ここで自分の顔に対する「自覚」が起きるのです。
自分がそれまで「無自覚」だった顔を見ていると、違和感や嫌な部分が目について「自覚」してしまうわけですね。
自覚が起きると、人は気になります。
そうして、変化を起こしたくなる。
ですから、「整形する人や表情を気にする人が増えた」というニュースにつながったわけです。
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「習慣のサグラダ・ファミリア」をつくる
習慣にも、この「無自覚から自覚」を起こしたいです。
たとえば、久しぶりに体重計にのった人が、体重増加に驚いてダイエットを決意する。
これはよくありますよね。
これが、まさに「無自覚から自覚」に変化する瞬間です。
毎日体重計に乗っている人は、自分の体重を毎日自覚している。
ですから、日々の中で「体重コントロールをしよう」という感覚になれるわけです。
実際、24時間を良習慣で満たして、自己実現を目指していくプロセスでは、この自覚的な行動が欠かせません。
このようにして、未来のなりたい自分の姿に向けて、「終わりのない自己実現」という建造物をつくっていく。
この構図は、私にアントニ・ガウディ氏の「サグラダ・ファミリア」を思い出させます。
習慣を1つずつ積み上げていくのは、あなた自身の「サグラダ・ファミリア」をつくり上げるようなものだからです。
私はこれを「習慣のサグラダ・ファミリア化」と呼びたいと思います。
それは簡単にはできません。
ですから「今日も1つ、完成のために積み上げた」と思える1日にするために、良習慣を実行するのです。
そのプロセスは、エレベーターではありません。
もちろん、エスカレーターでもないでしょう。
ほかの何かの力でつくられるわけではないからです。
イメージは階段です。
階段を自分でつくって、自分で登っていく。
恐ろしくスローモーションですね。
なぜ私たちの進化・成長・上達は超絶スローモーションなのか? | 【良習慣の力!】ブログ
でも、基礎から自分で積み上げた建築物は本物です。
誰が何と言おうと、あなたの建築物が残っています。
自分で積み上げたブロックですから、土台も強固です。
グラついているところもあるかもしれません。
でも、それでいいのです。
あとで固めれば。
そうして、階段をつくり、自分で登っていきましょう。
1段ずつ、着実に。
私もブログを書いたり、コーチングセッションをおこなうごとに、自分の「サグラダ・ファミリア」をつくっています。
あなたの「習慣のサグラダ・ファミリア化」は、どのようなイメージでしょうか。
ぜひ、そのイメージを描き、1つずつブロックを積み上げ、着実に階段を登っていきましょう。
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■編集後記
昨日は、朝6時から「習慣化オンラインサロン」朝活ファシリテーションからスタート。
ランチタイムにコーチングセッション。
20時から「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッション。
21時から「良習慣塾」メンバーとの集中タイム。
おかげで、なかなか進んでいなかった出版企画書に終わりが見えてきました。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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