人に何かを伝えるためには、フォーマットやフレームワークのような型に当てはめることが近道です。
ただ、物語のようなストーリー性のあるフォーマットと、セミナーやプレゼンで活用するフォーマットは、異なるものなのですよね。
私も、以前挫折したブログでは起承転結を意識して記事を書いていましたが、間違っていたように思いますので、反省を含めて記事にしました。
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「起承転結」というフォーマット
「起承転結」という言葉があります。
私たちが、ストーリーのある文章のフォーマットとして習ったものですよね。
「起」はストーリーのはじまり。
昔話でいえば「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが」という語りだしの部分です。
「承」は展開。
「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯にいきました」です。
「転」は、ストーリーがダイナミックに動いていく部分で、急展開があります。
ここで、読者に「おや?」と思わせるのですね。
「ある日、おおきな桃が、川から流れてくるではありませんか」というところです。
そして、最後は「結」ですね。
桃を割ると桃太郎が出てきて、そこから本編ともいえる長いストーリーがはじまります。
かんたんに言うと、これが「起承転結」の流れで、日記や文章を書く際のひとつの「型」として何度も耳にしてきましたよね。
セミナーで大事なのは「結論」の共有
もちろん、あらためて言うまでもなく、起承転結は優れたフォーマットでしょう。
はるか昔から使用に耐えてきたフォーマットなので、それは証明されています。
しかし、私は、セミナーでは起承転結のフォーマットは使いません。
わざわざ起承転結にする必要がないからです。
それも当然で、セミナーやビジネスの場面では、何よりも結論が重視されるからです。
「で、結論は?」ということが大事なのですよね。
そのため、私はセミナーの冒頭に、セミナーゴールをご受講者さんと共有します。
「セミナーが終わったとき、このポイントが理解できている状態にしていきますね!」という感じですね。
この流れは、起承転結ではありません。
結論が前のほうにきているので、起「結」承転になっているのです。
たとえば、「早起き習慣化セミナー」であれば、「早起きを根性ではなく技術で成功させる」というゴールを理解していただきたい、とお伝えしています。
「やりたいことリスト100をつくるセミナー」であれば、「やりたいことが100個以上書かれていて、セミナー終了後にすぐにでも動き出したくなるイメージ」を共有します。
「ブログ習慣化セミナー」なら、
・ブログ記事の書き方を知る
・ブログの続け方を知る
という2点をゴールに。
「良習慣を発見するセミナー」であれば、「今の自分に最適な習慣が何かわかり、定着への一歩を踏み出している」ということを、セミナーの冒頭にお伝えしているのです。
このように、ゴールを発信サイドと受信サイドで、最初にゴールを共有することは、発信サイドの意識として、とても重要です。
ゴールを最初に伝えておけば、途中で多少流れが崩れても大丈夫です。
最終的にゴールに向かっていれば、受信サイドも迷子になることはないからです。
また、1つの工夫として、冒頭で共有したゴールは、セミナーの途中でも、ブロックとブロックの間にサッと見せるということもやっています。
すると、「ああ、今日のゴールはここだったな」と、常にお互いにゴールをリマインドできるのです。
これも、ゴールへの注意を喚起しながら、ご受講者さんを迷子にしないというテクニックです。
起「結」承転でコンテンツを構成してみよう
ビジネスの分野でも、報告書やレポートは、冒頭にテーマを設定します。
そのテーマに対する課題や現状分析があり、なぜこのテーマを扱う必要があるのか、説明すると思います。
ここの「起」の次に、結論を持ってくることが大事です。
そうすることによって、結論へのインパクトが強くなるからです。
その際に有効なフレーズは、「ここで結論から言うと」という枕ことばです。
たとえば、ブログ習慣化セミナーなら、セミナーゴールを「ここで結論から言うと」ということで、
・ブログ記事の書き方を知る
・ブログの続け方を知る
を最初に伝えます。
そして、その次に、「なぜ、その結論が必要なのか、理由を説明していきますね」という流れにすれば、聞いている方も理解しやすくなります。
この理由や解説が、起「結」承転の「承」にあたる部分ですね。
そうして、最後に結論を実現するためのアプローチや施策をご受講者さんに知ってもらうわけです。
すると、結論や理由を聞いたあとにアクションの提案である「転」が最後にやってくるので、聞いている方は、「よし、やってみよう!」という気持になっているというわけです。
実は、この流れはコーチングセッションでも使われるストラクチャー(構造)です。
ブログの記事にも使えるでしょう。
というわけで、起「結」承転というフォーマット、有効です。
この順番で伝えれば、「何を言っているのかよくわからない」とは言われにくくなるはずです。
セミナーやプレゼン、または報告書やレポートを書く際に、起承転結ではなく、起「結」承転を意識して構成してみましょう。
たったこれだけのことで、主張はだいぶ伝わりやすくなります。
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■編集後記
昨日は、ブログ習慣化セミナーでした。
ブログ開設はこれからということでしたが、ご受講者さんはすばらしい経験や能力を持っている方。
これから記事を読むのが楽しみです!
【募集中】
■2017年11月2日(木) 19:30〜21:30:毎日を超充実させる!「やりたいことリスト100」をつくるセミナー
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