コミュニケーションの習慣 気づきの習慣

伝わる人は1点を伝える。伝わらない人は100点を伝える。

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コミュニケーションで大切なのは「伝えるよりも伝わること」と言われます。

結論は、

・相手に伝わるのは、100点のうち1点

・ただし、1点をうまく伝えられたら100点伝わる

ということです。




 

「今年の漢字」選出のプロセスに興味を持つ理由

「今年の漢字」が決まりましたね。

2022年は「戦」です。

私は「今年の漢字」のニュースを楽しみにしています。

こうしてブログを書いているだけに、世の中の人たちが今年どんな漢字に興味を持っているのか。

気になるんですよね。

「なぜなんだろう?」と考えてみまました。

理由がわかったんです。

私は、

・多くの情報から、ごく少数を抽出するプロセスに興味がある

のです。

今年の漢字は、まさにそのプロセスですよね。

1年の膨大なできごと。

良いこともあるし、良くないこともある。

それらを抽出して、たった1文字の漢字にする。

このプロセスこそ、

・多くの情報から、ごく少数を抽出するプロセス

です。

このプロセスは、そのままコミュニケーションの極意につながります。

私は、

・コミュニケーションで大切なことは、自分にとって大切なことが、相手にとっても大切だと伝わること

だと考えています。

ですから、コミュニケーションでは、

・エッセンスを伝える

・結論から伝える

・超ひと言で伝える

という手法が大事なのですね。

コミュニケーションについて語るときは、こわさがあります。

コミュニケーションについてどんな風に説明しようとも「そういうお前はどうなんだ?」と言われている気がするからです。

ただ、今日はそのプレッシャーに負けずに記事を書いていこうと思います(笑)。

 


 

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伝える人の欲求と、聞く人の欲求にはズレがある

コミュニケーションは、学べば学ぶほど興味深いです。

中でも、私がインパクトを受けたのは、

・伝える人の欲求と、聞く人の欲求にはズレがある

です。

シンプルにまとめると、

・伝える人は100点を届けたい

・受け取る人は1点を届けて欲しい

ということです。

どういうことか。

例をあげてみますね。

あなたも、ご自身の立場を変えながら読んでみていただければと思います。

 

映画の感想を伝える立場

さて、あなたが映画を観たとします。

もう、最高の映画でした。

人生でベストワンになるくらいに感動したんですね。

映画の魅力を、あなたの家族や友人に伝えようとしている。

そんな場面をイメージしてみましょう。

まず、あなたが伝える立場のとき。

伝える立場では、こんな欲求があります。

「100点満点の映画のすばらしさを、100点分すべて伝えたい」

なぜなら、あなたは感動したからです。

あなたの感動を、相手にわかって欲しいわけです。

すると、

「できるだけ細かく、たくさん伝えたい」

という欲求が出てきてしまうのです。

もちろん、悪くはありません。

ストーリーの細かいところや、胸を打たれたシーンの描写など、たくさん伝えたくなるのは当然のことです。

 

映画の感想を聞く立場

一方、あなたが相手の映画の感想を聞く立場になったとします。

相手が「とにかくおもしろい映画を観たんだよ!」と興奮しています。

あなたは「そうなんだ、それは良かったね!」と共感しています。

そこから相手が話し始めました。

ストーリーから感動したシーンまで、、、2時間。

もし、こうなったら、嫌ですよね?(笑)

2時間話されたら、ネタバレします。

「そんなにおもしろいなら、自分でも観てみようかな」と感じた気持ちも失います。

何より問題なのは、

・聞いている人の時間を尊重していない

ということなんです。

 

欲求のズレが生じる原因

この状況だと、

・伝える人は、理解して欲しいから「長くたくさん伝えたい」

・聞く人は、理解したいからこそ「短く少数を伝えて欲しい」

と思っているわけです。

この構造が、

・伝える人は100点を届けたい

・受け取る人は1点を届けて欲しい

のズレを生じさせてしまうのです。

まさに、

・伝える人の欲求と、聞く人の欲求にはズレがある

ということです。

伝わるでしょうか。

 

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100点よりも1点を伝えよう

では、私たちが伝える立場になったときは、どうすればいいのでしょうか。

そう、

・100点ではなく、1点を伝える

のです。

そのために、

・多くの情報から、ごく少数を抽出するプロセス

が必要です。

その抽出プロセスに、価値があります。

だから、私は「今年の漢字」に興味があるんですね。

映画なら、ストーリー全体や流れを話すのをやめる。

その代わりに、あなたがもっとも感動したワンシーンだけ切り取る。

映画よりも、そのシーンからあなたが何を感じたのか、なぜ心が動いたのかを語る。

100点ではなく、1点を語る。

すると、伝わるのです。

何より大切なのは、あなた自身の考えが整理されること。

これが大事ですね。

実はこのアプローチ、私がクライアントの方とコーチングセッションをしているときによく聞くことなんです。

「あなたの人生をストーリーにしたら、何を1番大事にしてきたんですか?」みたいに。

セミナーでも同じです。

最後に「感想をひと言だけシェアしていただけますか?」と尋ねます。

そうすることで、相手は「ひと言にまとめると、こういうことか」と整理できるのです。

さて、まとめます。

結論は、

・相手に伝わるのは、100点のうち1点

・ただし、1点をうまく伝えられたら100点伝わる

ということです。

まじめで丁寧な人ほど、100点を伝えようとしてしまいます。

それで「伝わらなくて困っている」と悩むのです(私も現在進行形で悩んでいます・笑)。

100点の中に1点はありません。

1点の中に100点があるのです。

悩むよりも、100点を1点にするために考えましょう。

 


 

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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