思考の習慣

「ほかの人を否定したくなってしまう」というお悩みへの対処法

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裏表がない「善」の自分で、常にすごせるようになりたい。

そう思っていた時期がありましたが、それは完璧を求める幻想かもしれないと思うようになりました。




 

「ほかの人をつい否定してしまう」というお悩み

「ほかの人の話をきいているときに、ついその人のことやその人の意見を否定してしまいそうになるのが悩みです、、、」

以前、私がうかがった悩みです。

確かに、これは多くの人が感じたことがある悩みではないでしょうか。

もちろん、私も例外ではありません。

頭では、否定したいわけではないのです。

ほかの人のことは否定しないほうがいいこともわかっているつもり。

その人のことが嫌いなわけでもない。

むしろ、理解したいと思っているのです。

それなのに、なぜか否定の心が入ってきてしまう。

そんな矛盾に悩むわけです。

おそらく、夫婦や恋人同士の間で、よく起こっている現象ではないかと思います(笑)。

たとえば、相手の意見に対して、「自分のほうが正しいことを知っているな」という気分になる。

また、「それは違うんだよなあ、、、」と伝えたくなるような感情が生まれてくる。

そんな自分のエゴ(自我)を感じるのですよね。

すると、ちょっとした自己嫌悪や小さな自己否定を感じます。

「人を否定してはいけないのに、つい否定してしまう、、、」

そんな風に思うわけです。

私も、苦しみがわかります。

同じように考えていたので。

なんとなく、頭と心と体がちぐはぐになっているような感じに違和感を覚えて苦しくなるのです。

 


 

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頭・心・体で「ONE TEAM(ワンチーム)」をつくるという理想

ちぐはぐになっておらず、まとまりがある状態。

それでパッと思い出したのは、ラグビー日本代表です。

2019年、ラグビーのワールドカップが盛り上がりました。

日本代表の活躍は記憶に新しいところです。

その代表チームを象徴する言葉。

それが昨年の流行語大賞にもなった「ONE TEAM(ワンチーム)」です。

このスローガン、いいですよね。

ちぐはぐではなく、まとまっている感覚。

私たちの頭・心・体も「ONE TEAM(ワンチーム)」になれたら理想的でしょう。

そんなことを考えていたら、今日、川沿いをランニングしているときにボートをこぐ人たちを見ていたらふと「ONE TEAM(ワンチーム)」を思い出したのです。

 

全員でオールを漕ぐ姿。

まさに「ONE TEAM(ワンチーム)」に見えました。

美しさを感じます。

さて、そのときです。

ボートを眺めながら、気づいたことがありました。

それは、もしかすると「相手のことを否定してはいけない」という気持ちが、

・すべて「良い面」で統一された自分でなければならない

と思い込んでいるからではないか、と思ったのです。

「裏表がない自分」とか、「表の面しか存在しない自分」など。

そういった「一面的な自分でなければならない」というとらえ方。

そんな風にとらえているので、別の人格の自分を受け入れられないのではないでしょうか。

ボートにたとえると、すべて一緒にオールを漕いでいる人しか受け入れられない感じですね。

みんなで一生懸命同じように漕がなければならない。

それ以外の人はダメ。

私は、そんな風に考えてしまっていたので、ほかの人を否定してしまう自分が苦しくなった。

そこに気づいたのです。

 


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多用な自分の「顔」で「ONE TEAM(ワンチーム)」をつくる

でも、よく考えてみると、そんな全人格的な人はいるのでしょうか。

頭と心と体がすべてつながっていて、いい「顔」だけで統一している人。

裏表の「顔」がない人。

明るく社交的な「顔」しかない人。

どうでしょうか。

少なくとも、過去にも現在にも、私の周囲には存在していないように思います。

もしも本当にいたとしても、神様のような存在で少し近寄りがたいかもしれません。(^_^;)

それよりも、私たち個人はもっといろいろな「顔」を持っているはずです。

私も、

・夫の顔

・父親の顔

・プロコーチの顔

・ブロガーの顔

・ビジネス書作家の顔

・トライアスリートの顔

・会社員の顔

・友人の顔

など、ほかにもたくさんの「顔」があります。

昨年、地元に帰ったときは私の両親にとっての子どもの「顔」になりましたし、姉にとって弟の「顔」にもなりました。

そんな形で、自然に「顔」を使い分けているのですよね。

これだけ役割があると「たったひとつの表の顔」だけで生きていくのは難しいでしょう。

それなのにひとつの「顔」に押さえ込むのは大変です。

そこで無理に「ひとつの顔に収まらない自分はダメなのではないか?」と思うから、苦しくなるわけです。

ラグビーも、全員が同じように攻めているわけではありません。

前線のフォワード陣がいて、攻めるバックスがいる。

監督やベンチのバックアップがある。

たくさんの「顔」が存在していて、まとまりをつくっている。

だからこそ、「ONE TEAM(ワンチーム)」なわけですよね。

同じように、私たちも、

・多面的な自分の「顔」を受け入れることが大事

だと思うのです。

誠実な自分の「顔」があれば、がんばっている自分の「顔」もある。

その一方で不真面目な自分の「顔」もあれば、面倒くさがりやの自分の「顔」もあるわけです。

それをいい「顔」しか見ないようにして、良くない「顔」は見ないようにする。

それですべてまとめて「ずっとひとつの表の顔」にまとめるのは、相当大変なことなのではないでしょうか。

ですから、目指す状態は、いくつもの自分の「顔」を知って受け入れること。

そして、その状況に応じた適切な自分の顔に切り替えられるようにすること。

そんなことなのではないでしょうか。

これは八方美人になるという意味ではなく、それぞれの「顔」で「ONE TEAM(ワンチーム)」をつくるイメージを持ってみませんか、という提案です。

ラグビー日本代表も、たくさんの「顔」があって「ONE TEAM(ワンチーム)」なのです。

「自分にはいろんな顔があっていいんだ」と思えれば、心が楽にあると思います。

そのようにして、私たちも自分の中の多用な「顔」を受け入れて、「ONE TEAM(ワンチーム)」をつくりましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、前日に引き続き箱根駅伝をテレビ観戦。

大学駅伝のレベルアップがすさまじいですね。

そして、箱根駅伝の影響でランニング(単純です・笑)。

夜は家族で鍋を食べてから、妻と一緒に映画「マスカレード・ホテル」を鑑賞。

人は誰もがマスカレード(仮面)をつけているのかもしれませんね。

実は今日のブログ記事は、「マスカレード・ホテル」から着想を得ました。(^^)


 

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・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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