良習慣の習慣

習慣の「どうにでもなれ効果」を防ぐ3つのポイント

投稿日:2020/11/27


習慣化に挫折する原因の1つに「どうにでもなれ効果」というものがあります。

その対策を記事にしました。




 

「どうにでもなれ効果」とは?

あなたは「どうにでもなれ効果」をご存でしょうか?

興味深いネーミングですよね。

英語だと「The what the hell effect」。

さて、「どうにでもなれ効果」とはどのような現象なのか。

ひと言でいうと「がまんしてきたことに対して、もうどうでもいいや」とヤケを起こしてしまうことです。

わかりやすいのは、ダイエットですね。

ダイエット中にファミレスに入る。

メニューを見る前は、頭の中でこう思っているのです。

「ダイエット中だからヘルシーサラダプレートにしておこう」と。

でも、メニューを見るとキャンペーンでステーキが安くなっている。

ヘルシーサラダプレートよりも安い。

ライス大盛りも無料。

今の時代、健康を維持するほうがお金がかかる時代ですよね。

心の中で雲行きがあやしくなってきます。

そしてオーダー。

スタッフの方がきたときに「ただいまステーキセットがお得です」とおすすめされる。

さらに「今ならデザートがプラス100円です」というプッシュ。

頭の中は「ダイエット中だからヘルシーサラダプレートにしておこう」。

でも、口から出てきたのは「じゃあ、ステーキセット、ライス大盛りで」

そして「あとデザートもお願いします」。

以上、これが「どうにでもなれ効果」です。

 


 

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「どうにでもなれ効果」と「割れ窓理論」の共通性

もちろん、私自身も経験があります。

わかりやすいのは節酒ですね。

100をゼロにする禁酒はつらい。

でも、お酒を飲みすぎて習慣が崩れることが多い。

折衷案として節酒を目標にします。

「飲み会のときは最初のビール1杯だけにしておこう」と。

家族との夕食でやきとん屋に入る。

「最初の生ビール1杯にして、あとはウーロン茶にしておくね」

あえて家族に決意表明をするわけです。

それで、そういうときに限って最初の生ビールが異常においしいのですね。(笑)

2杯目のオーダーがきたときに口から出るのは「生ビール、もう1杯お願いします」。

みごとに「どうにでもなれ効果」に負けた事例です。

人生で何度くり返したことか。。。

お金に関しても「どうにでもなれ効果」があります。

節約しているのに、どうしても欲しいものが出てくる(節約しているときに限って欲しいものが出てくるのが不思議なのですよね)。

「仕方がない」と欲しいものを買うと、それまでの節約モードが解かれてしまい、逆にお金づかいが荒くなってしまう。

これも「どうにでもなれ効果」です。

このような事例、いたるところにあるでしょう。

もっと大きな事例だと、ニューヨークの街の事例。

以前のニューヨークのイメージは、住宅の窓が割れていたり、地下鉄のホームに落書きがあったり、犯罪が起こっている感じでした。

私が子どもの頃のニューヨークは、本当に治安が悪いイメージです。

でも、徹底的にニューヨークの街をきれいにすることで犯罪が減り、治安もよくなったのです。

これが「窓が1枚でも割れているのをそのままにすると、ほかの窓も壊されてしまう」という現象。

「割れ窓理論」と言われます。

これが「どうにでもなれ効果」と共通しています。

あなたにも似たような経験があるかもしれませんね。

せっかくがまんしていても、「どうにでもなれ効果」にやられてしまった事例が。

では、どうすれば防げるのでしょうか。

 


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「どうにでもなれ効果」を防ぐ3つのポイント

「どうにでもなれ効果」を、私の友人であるMさんが上手に防いだ事例がありました。

これがとてもいい事例だったのでご紹介していきます。

Mさんの例は、「習慣化オンラインサロン」での朝活への連続参加(=早起き)です。

早起きが苦手だったMさんは、朝活の仕組みを活用して本当に早起きができるようになりました。

その努力が実り、連続100日をクリア。

「習慣化オンラインサロン」メンバーにも祝福されていました。

そのようなときにアクシデントがおこりました。

アラームのセットを忘れて連続参加の記録が途切れてしまったのですね。

このとき、たいていの人は連続記録が途切れたことに落ち込み、「もういいか、早起きは・・・」となってしまうところです。

連続記録を続けるモチベーションにしていたのに、途切れると「どうにでもなれ効果」が発動してしまうのですね。

実際、そういう事例は多いのです。

でも、Mさんは「どうにでもなれ効果」を突破しました。

今でも早起きを継続して200日を超えて継続しています。

Mさんはどのような発想で「どうにでもなれ効果」をクリアしたのか。

ポイントは3つあります。

 

1:記録する

まず、習慣化の基本である「記録」。

ここが大事です。

Mさんが「習慣化オンラインサロン」に毎日投稿されています。

そのFacebookの投稿の最後に、朝活への連続参加として

・累計105 連続105 再開0

という記録がありました。

これが「どうにでもなれ効果」を防ぐための最初の「続けるモチベーション」になっています。

 

2:「再開」の機会をつくる

次に、Mさんの記録フォーマットは、

・累計105 連続105 再開0

という3つの数字がありました。

このフォーマットが良かったのですね。

最後に「再開」があることが。

途切れてしまったときに「どうにでもなれ効果」が発動しなかったのはこの「再開」が大きかったと感じています。

まだ連続記録が続いている時点から「再開」がありました。

ですから、途切れたときも「想定内」になったのです。

現在は、

累計214 連続25 再開3

で、やはり継続されているのです。

「どうにでもなれ効果」で挫折してしまった人には、この「再開3」がまぶしいのです。

 

3:プラスを見る

最後は、積み上げている「プラスを見る」です。

連続記録をカウントすることをおこなっている人は多いかもしれません。

ここをまとめて「連続」にするのではなく、「累計」と「連続」に分けてカウントしています。

これもいいのですね。

なぜなら、「累計」はゼロになることがありません。

確実に積み上げていることがわかります。

一方、「連続」だけだと1回途切れたらゼロになってしまいます。

このゼロを見るとモチベーションが落ちるのですね。

でも「累計」があったので「どうにでもなれ効果」を防ぐことができたのです。

 

まとめ

今回のMさんの工夫であらためて感じたのは記録することの重要性です。

記録があると、過去と現在の記録があるので未来が見えてきます。

「これを続ければより好ましい未来が待っている」という期待感を持てるのですね。

それに、習慣の本質は「再開」することにあると考えていますから、この「再開」さえもカウントしてしまう手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

そうして、「どうにでもなれ効果」に陥りそうになったら、ご自身の記録をふり返ってみましょう。

積み上げて再開し続ければ、それは立派な習慣化です。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。

その朝活でうれしいことがありました。

最近「習慣化オンラインサロン」に入会された方が、目標達成部の仕組みを活用して成果を出されたという報告があったのです。

参加しているメンバーで拍手をしてお祝い。

朝からテンションが上りました。(^^)


 


 

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