質問の習慣

納得できる答えのために、納得できる質問を考える

投稿日:


プロコーチは、自分でもコーチングセッションを受けている人が多いです。
私も、月に1回はコーチングセッションを受けています。

では、プロコーチは、自分がクライアントになるとき、どうやってセッションテーマ(=問い)を考えているのか。
私が役立った方法を記事にしました。




 

問いの質が、行動の質をつくる

「問いの質が、行動の質をつくる」

私は、そう考えています。

要は、
・「自分に対して、どんな質問を投げかけているか?」によって、私たちがどんな行動をとるかが決まっている
ということです。

なぜなら、私たちの日常は、
・自分自身との「問いと答え」でできているから
です。

「人生はQ&A」ということですね。

では、よくある例で説明してみましょう。

たとえば、私たちが仕事でミスしてしまったとき。
あなたは頭の中で、どんな言葉を投げかけているでしょうか?

大きく分けると、アプローチは2種類あります。

1つは、「過去」からのアプローチ。

「なぜ、こんなミスしちゃったんだろう……?」という「原因」を探る質問です。

もちろん、再発防止のためには、原因を考えることが必要です。
ただ、原因ばかり考えていると、「自責め」を起こしてしまうんです。

これは、しんどいです。
なぜなら「自分自身が間違っている」という前提で、解決策を考えているからです。

もう1つは、「未来」へのアプローチ。

「どうすれば、次は同じミスを起こさないか?」という「解決」を探る質問です。

このように、未来や解決にフォーカスすれば、「じゃあ、次はこうしよう」と考えられます。
ここには「自責め」はありません。
「行動を変える」観点から、改善策を考えているからです。
そのため、後者の質問のほうが、行動にうつしやすいですよね。

こうした省察から、
・「自分に対して、どんな質問を投げかけているか?」によって、私たちがどんな行動をとるかが決まっている
という考えにいたっています。

 


 

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「どんな問いを立てるか?」で対話の質が決まる

私がコーチングセッションをするときは、クライアントの方に事前にテーマを考えてきていただいています。

お互いの貴重な時間。
質問を考えるところからスタートするのはもったいないと思うからです(私の場合です。テーマから一緒に考えるコーチもいます)。

さて、ここがポイントです。

たいていの人は、「最初に浮かんだ言葉」を質問に設定するんです。

もちろん、悪いことじゃないんです。
ただ、最初に浮かんだ問いは、「間違った答えが出やすい問い」になってしまっていることが多いんですね。

前述の「なぜ、時間をうまく使えないのか?」みたいに。
こうなると、「うまくいってない前提」からコーチングセッションがスタートすることになります。

しかも、うまく使えない原因を突き止めたら、「結局、決めたことをやらないという自分の意志が弱いからだ……。」みたいな答えになってしまうことも。

せっかくの時間を、原因の追求に使ってしまうのはもったいないですよね。

では、どうすればいいのか。

これが、今日の記事でお伝えしたかったことです。

解決策があります。

それは、
・質問を書き直す
ということです。

 

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複数の角度から質問を考えてみよう

私たちが質問を考えるとき、直感的に出てくる問いを設定しがちです。

ただ、シンプルに考えてみると、そもそも自分が自然に使っている言葉が変わらない限り、問いは変わりません。
そして、問いが変わらない限り、答えが変わる可能性も少ないわけです。

そのプロセスだと、行き詰まるわけですね。

実際、クライアントの方のテーマを聞き、現状を伺っていると、私が「それって、こういう問いってことでしょうか?」とまとめることがあります。
すると、客観的な質問の形式になっているので、「あっ、そうです!そういうことなんです」みたいになるんですね。

そのようにして、問いを変えると、クライアントの方がご自身で答えを出せる。
そんなことがあるんです。

ですから、直感で出てきた最初の問いだけでなく、いくつかの角度から質問を書き直してみましょう。

ステップは2つです。

・ステップ1:質問を1つ書き出す
・ステップ2:角度を変えて質問を書き換えてみる
です。

たとえば、前述の
・ステップ1:なぜ、時間をうまく使えないのか?
に対して、ほかの質問を考えるわけです。

具体的には、ステップ2として、
Q:時間を上手に活用できたら、何を実現したいのか?
Q:どんな行動をしたいから、時間をうまく使えるようになりたいのか?
Q:朝1時間の質を高めるためにできることは何か?
Q:寝る前に「これが完了していたら、1日が充実した」というリストをつくるためには?
Q:どうすれば、「自分は時間を上手に使えた」と感じるのか?
と書き直してみましょう。

すると、「あっ、本当はこっちの問いのほうがいいな」という質問を書き出せたりします。

違った角度から考えようとするので、角度が違う質問を思いつくんです。
シンプルですよね。

私は、自分がコーチングセッションを受けるときは、このやり方をしています。
そのほうが、セッションを受けた後の満足度が高まることが経験からわかっているからなんですね。
(コーチングセッションを有効な時間にするためには、クライアントも事前に頭を使ったほうがいいと思っています)

さて、あなたは仕事やプライベートで、どんな問いに向き合っているでしょうか。

もし、「この問いを考えても、いい答えが出てこないな……。」と感じることがあったら、それは問いを変えるタイミングかもしれません。
ぜひ、最初に思いついた質問を起点に、3パターンから5パターンくらい書き直してみましょう。

「これだ!」という質問に書き換えられたら、価値があります。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝5時台の「習慣化コミュニティー」朝活からスタート。

ランチタイムにコーチングセッションを受けました。

夜は「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッション。
長いおつき合いということもあり。
昨年度と、今年度と、そして来年度と、俯瞰して話すことができました。(^^)

そうそう、昨日は朝、電車に乗ってから、自宅にパソコンを忘れたことに気づきました……。

メルマガは前日に予約投稿しており、コーチングセッションはメッセンジャーだったので、なんとか切り抜けられました。(^^;)


 


 

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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