経済学者のマーシャル氏は、「経済学を学ぶにはクール・ヘッド(冷静な頭脳)とウォーム・ハート(温かい心)が必要だ」と述べています。
この発想は「思考と感情」として、私たちも意識していく必要があると考えています。
思考を重視するコーチング
「思考と感情のバランス」をとること。
最近、これが人格を高めるための基準のひとつだと考えています。
その考えは、私自身がプロコーチとして自分を磨くプロセスで強く感じるようになってきました。
まずは思考。
私にとって最初のコーチングはロジカルなものでした。
コーチングスクールで学ぶ「型」があったからです。
流れとしては、
・まず軽いトークで信頼関係をつくる
・コーチングセッションのテーマを決める
・目標と現状をヒアリングしてギャップを探る
・ギャップに対する打ち手をクライアントと対話していく
・最後に今とり組むべき行動を決めて実行する
という「型」を学びます。
最初は「型」こだわるようことを学び、そのように実践を行いました。
たしかに、これは効果が出る「型」です。
「守破離」の「守」。
教科書のようなものです。
実際、私は今でもこの「型」を意識していますし、その通りに進めたセッションは効果が高いです。
「型」に慣れるためにのセッション練習会でも、オブザーバーから質問されます。
「なぜ、あそこであの質問をしたんですか?」
「思い切ってあの展開を選択した理由は?」
「最後のアクションの設定がかけ足になってしまったのはどうしてだと思いますか?」
そのように明確な理由を問われました。
それに答えていくことが、私の最初のコーチングの課題だったのです。
そのような論理的なコーチングセッションを、私は「思考のコーチング」と呼んでいます。
ただ、何百回もコーチングセッションをやっていくと、当然のことながら「型」にはまらないテーマが出てきます。
なぜなら、人間は感情の生き物なので。
やはり「思考のコーチング」だけでは、コーチングセッションの広がりに限界があるように感じました。
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感情を重視するコーチング
「型」を大事にするコーチングでトレーニングを積んだ私は、その後に先輩のコーチやほかのコーチングスクールの方々とコーチングの相互セッションをしました。
私の中での「コーチングの武者修行」という感じです(いやあ、緊張していましたし、いま思い出しても恥ずかしいです・笑)。
その中で「この人のコーチングはすごいな」と感じるコーチは「感情のコーチング」を活用していました。
コーチングスクールで学んだ「型」を手放したコーチングは、クライアントとして感情が揺り動かされたことがあります。
私はただ話しているだけなのに、本音を見透かされている感じがすることもありました。
聞かれた質問に対して私が答えると「それは伊藤さんの考えですよね。そうじゃなくてもっと感じていることを話して欲しいんです」と言われたこともあります。
私の答えが「思考で正解を探している」ということが伝わったのでしょう。
それよりも、私が何を「感じている」のか?
私の内面をじっくり探求することをお手伝いしていただいたわけです。
また、感情よりのコーチはフィードバックもするどい。
「いまの伊藤さん、声にエネルギーが加わってきたね」
「さっき一瞬だけ言いよどんだのはなぜですか?」
「本音で率直に話していいんですよ、コーチングなんだから」
という感じで、自然に本心を語ってしまうような感じなのです。
こういったコーチングは、スクールでは学んでいなかったコーチング。
余談ですが、ある有名なプロコーチのコーチング受けた友人から聞いた話では、「あの人は、クライアントが言葉にならずに考えている言葉がわかってしまうそうです」というスピリチュアルな話も聞きました(笑)。
まあ、それは極端な例としても、やはり「思考のコーチング」だけではだめで、そこに「感情のコーチング」もミックスする必要があったわけです。
そして私も900時間を超えてコーチングに関わるうちに「思考と感情のバランス」をとることが重要だと思うようになったわけです。
今は、クライアントのタイプやテーマによって「思考と感情のバランス」を考えながらセッションをおこなうように意識しています。
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「思考と感情のバランス」を追求する
これは、たとえば音楽も同じでしょう。
ミュージシャンの方が曲をつくるとき、曲の構成や編曲は論理的に考えます。
それだけだと「思考の音楽」です。
でも、ただ構成がしっかりしているだけではいい音楽にはなりませんよね。
そこにはミュージシャンが持っている感性が楽曲に反映されていたり、心に迫る歌詞があります。
いい楽曲にするためには、この「感情の音楽」も必要なはずです。
思考と感情。
どちらか一方が欠けてもいい楽曲はできません。
つまり、音楽にも「思考と感情のバランス」が必要なのです。
誤解がないようにお伝えしておくと、私は「思考のコーチング」や「感情のコーチング」が悪いと言っているわけではありません。
あくまでも、何ごとにも「思考と感情のバランス」が大事なのだと考えるようになってきたたとえとして提示しました。
この2つの要素は先述した音楽だけではありません。
たとえば、私が人間的に「この方は魅力があるな」と思う人は、ロジカルに思考を言葉にしつつ、フィーリングを大事にしています。
強い野球チームは、データを重視しながらも、チームの雰囲気やチームワークも大事にしています。
おもしろい映画は単なる正論だけでなく、目に見えない信念のような効果についても描いています。
こうして考えると、魅力的なコンテンツにするために「思考と感情のバランス」が両方とも必要なのだろうと思うのです。
さて、あなたが目指しているものにも、「思考と感情のバランス」が必要かもしれません。
ビジネスでも、うまくいっている人は「思考と感情のバランス」を上手にとっているように見えます。
今まで思考ばかり重視してうまくいかなったとしたら、感情に重心を置いてみる。
感情ばかりでいきあたりばったりになっているとしたら、思考を重視していく。
そのようにしてあなたが目指しているものにおいても、「思考と感情のバランス」を考えてみてはいかがでしょうか。
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■編集後記
昨日は、夜にコーチングセッション2件。
そのうちの1件はクライアントさんの熱い想いが伝わってきて心が震えてしまい、、、思わず涙ぐんでしまいました。(^_^;)
こんな風に心が動かされる体験がある日常に、感謝しています。(^^)
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