周囲を見ていて思うのは、「結果的に成果をあげる人は、短期的なリターンを求めない人だな。」ということを感じています。
「今すぐ!」を求めずに、中長期的にゴールに到達すれば良いという感じで、適度に自己抑制心をコントロールしているのです。
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成果をあげる人は中長期的な視点を持っている
先日読書をしていたら、久しぶりに有名な「マシュマロ・テスト」のことを読みました。
ところで、「マシュマロ・テスト」のことはご存じでしょうか?
ざっくりご説明すると、
・研究者が、数人の4歳児の前にマシュマロを置く
・4歳児たちは、「今すぐ1個のマシュマロを食べてOK。でも、15分待てれば2個のマシュマロを食べても良い」と言われる
・3分の2の子どもたちはすぐに1個のマシュマロを食べた
・残り3分の1の子どもたちは15分がまんして2個のマシュマロを食べた
・10年後、同じ子どもたちの成功と幸せについて調査をおこなった
・15分がまんできた子どもたちは、セルフイメージが高く、学習成績なども良かった
・一方で、すぐにマシュマロを1個食べた子どもたちは、自尊心が低く、やる気をなくしやすい傾向があった
という研究です。
つまり、がまんができた子どもたちは、
・ストレス耐性に強い
・忍耐力がある
・「選好の逆転」に負けない
といった傾向があるために、
・対人関係も良好
・学業も優秀
・課題に対して立ち向かえるスタンスを持つ
という結果があることが、実験によってわかったのです。
がまんできた子どもたちは、大きなリターンを得るために、目の前の「今すぐ!」に負けなかったということですね。
習慣化できないのは即時的なメリットを感じられないため
これは、早起きも同じです。
二度寝せずに、30分でも自己投資をした方が良いのは誰もがわかっています。
でも、それが難しい。
目の前の二度寝の誘惑にまけてしまうのです。
それは、「早起きしたあとに、すぐにメリットを得られるわけではないから」です。
「早起きを習慣化したら、100万円あげます。」と言われれば、たいていの人は早起きできるのではないでしょうか。
実際、早起きを習慣化できたら、100万円以上の価値はあきらかにあるものですが、実感としてはわかりません。
それに、とても残念なことですが、私たち人間はどうしても「今すぐ!」結果を求めがちです。
「早起き習慣化に3週間取り組んだら、翌日から自動的に5時起きできるようになりたい!」と思ってしまうのです。
それは、人としてとても自然な感情だと私も共感しています。
早起きに限らず、ダイエットや英語学習などは、まさに「すぐに結果が出ない習慣」の典型でしょう。
このあたりの習慣化にチャレンジして、すぐに成果が出るとしたら、誰もが「習慣化の達人」になることができます。
しかし、現実は違いますよね。。。
「今すぐ!」という呪縛を手放してしまおう
この「今すぐ結果を出したい!」という気持は、私の中では「くせ者ワード」です。
私には、この「今すぐ結果が欲しい!」という感情こそが、多くの人を挫折にみちびく要因であるように思えてしかたがありません。
「今すぐ!」を求めるから、現実がついてこないときにがっかりしてしまい、挫折してしまうのです。
ですから、「今すぐ!」という衝動を手放してしまいましょう。
この衝動を抑えられる人こそ、中長期的なリターンを得るために必要な忍耐力と資質を持っている人だと思います。
私は、これまで100人を超える方にコーチングや習慣化のご支援してきましたが、将来的に大きなリターンを得るために「今を淡々と過ごせる人」の割合は少ないものです。
それだけに、「今すぐ!」を手放すことができれば、習慣化に成功する確率は飛躍的に高まるでしょう。
そのようにして、コツコツと習慣化を積み重ねていった人が、結果として総合的に人生を豊かにしているのです。
あなたが「今すぐ!」を手放すとしたら、どんなことを手放すことができますか?
それを手放すことは、早起き習慣化にどのようにつながりますか?
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■編集後記
昨日は、「1日30分を続けなさい!」のベストセラー著者・古市幸雄さんとお会いして、インタビューを受けました。
現在執筆中の新刊の自己啓発書の資料として、資料にしていただけるようです。
古市さんとは、ちょっと久しぶりにお会いしたのですが、顔を覚えていただいていて嬉しかったです。(^_^)
インタビューのことは、あらためて記事にしようと考えています。
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