思考の習慣

「自分だけができていない」という思い込みを抜け出そう

投稿日:2020/09/08


「ほかの人ががんばっているのに、自分だけができていない」と感じることはありませんか?

だとすると、あなたは自分のことを過小評価しています。




 

「自分だけができていない」というトラップ

「やろうと思っていることがあるのにダラダラしてしまって、、、自分に嫌気がさします。」

セミナーやコーチングをやっていると、このようなご相談を受けることがあります。

そのようなときは「ありますよね。でも、そうやってしまうのはあなただけではありませんので」という風にお伝えすることからはじめます。

人の心理というのは、本当に興味深いです。

たとえば、私たちは、

・自分ができていることで、ほかの人ができていないこと=簡単なこと

・自分ができていないことで、ほかの人ができていること=すごいこと

という風にとらえてしまうのです。

ほかの人もサボったり、失敗しているのに、なぜか「自分だけができていない」という風にとらえてしまうわけです。

 


 

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自己評価をマイナスにしてしまう要因

私たちは生きていると自然にやってしまうことがあります。

それは、

・短所を探してしまう

ということです。

これは、ほかの人に対してもやってしまうものですし、自分にもやってしまうのですね。

確かに、私も子ども時代を思い出すと、けっこうマイナスのできごとが思い浮かびます。

たとえば、

・マラソン大会が嫌で、順位は下のほうだった

・算数が苦手でテストの点数が良くなかった

・そろばんの試験で寝坊して受けられなかった

という感じで、マイナスのことばかり記憶しているのですね。

私たちの記憶は、感情と結びついています。

ですから、「できていない自分」のイメージがつくられてしまうのです。

とくに私の世代は、できているところよりもできていないところを見る減点主義でした。

ですから、できていないところにフォーカスして、苦手をなくそうという発想があったのです。

ですから、嫌でもできていないところを見るクセがついているのです。

それに、日本には「自慢するのはよくないことだ」という風潮がありますよね。

ですから、自分ができていることであっても黙っており、アピールしないわけです。

そうなれば評価される機会も減ります。

そうなると、全体イメージとしては短所の改善ばかりしているような記憶になってしまうのです。

これが、自己評価をマイナスにしてしまう要因です。

 


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自己否定の思い込みをはずす

でも、冷静に考えてみましょう。

人は短所があれば長所もあります。

あなたにも長所があり、私にも長所があります(たぶん)。

あなたが「こんなの誰でもできるよね」と思っていることは、私にとっては「そんなのよくできますね」と思うことだったりするのです。

子ども時代だって、あなたにとっての「いい記憶」はあるはずなのですが、忘れてしまっているのですね。

そもそもいい記憶を思い出す機会が少ないわけです。

私も、記憶をたどっていくと、

・マラソンは苦手だったけれど短距離走ではリレー選手に選ばれた

・算数はだめだったけど国語の漢字は得意だった

・そろばんはうまくいかなったけど野球部ではレギュラーだった

というプラスの面を思い出すこともできるのですね。

私たちが自分の人生をあきらめずに進んでいくためには「自分ならきっとできる」という自己効力感が重要です。

ですから、「自分だけが能力がない」という考えは手放してしまいましょう。

代表的な思い込みを3つあげてみました。

 

1:自分だけが面倒くさがっている

人間は誰もが面倒くさがりやの一面を持っています。

やろうと思っていることがあるのにだらけてしまうのはあなただけではないのです。

ずっとモチベーションが高い人はいません。

そう見える人は、モチベーションが途切れてもすぐに戻れる工夫や仕組みを考えているだけです。

面倒くさがりやが悪いのではありません。

面倒くさがりやから引き戻す方法が足りないだけなのです。

 

2:自分だけができていない

記憶力がよくない。

何度やってもできない。

続かない。

そういった悩みの根本は「くり返し」が足りないだけです。

私が算数が苦手だったのは、算数の問題をくり返し解かなかったからなのです。

一方で、算数が得意な友人たちは、算数の問題を私より何倍もくり返し解いていたのです。

もちろん、考え方センスの違いなどはあるとは思いますが、そのセンスさえくり返しで磨かれていくものです。

 

3:自分だけがなまけている

長く活躍している人は、なまける時間を上手にとっています。

外から見ているとずっと動き続けているように見える人がいますが、そういう人ほど意識的に休息を確保しているのです。

ポイントは、疲れきる前に休むこと。

がんばる時間となまける時間をセットで考えているのです。

これはマラソンランナーが給水や捕食をしながら走り続けるようなイメージです。

なまけるのが悪いのではなく、適度になまけなければ長く走れないのです。

 

これだけの人が存在する世界で「自分だけ」ということはまずあり得ません。

「できていない自分」という自己否定の罠にはまらないように注意しましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時から「習慣化オンラインサロン」の朝活ファシリテーションからスタート。

夜は仕事の重要な会議が入ってしまい、2時間ほど。

「習慣化の学校」チャレンジシート返信も半分しか手をつけられずでした。。。(^_^;)


 


 

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