「トライする」
「チャレンジする」
同じような言葉で、両方とも好きな言葉ではありますが、私は使い分けています。
その使い分けの理由が、あなたの目標達成にも役立てばいいなと思い、記事を書きました。
「大きな夢には大きな行動が必要」は本当か?
「壮大な夢を実現したい」
「大きな目標を達成したい」
「人生を大逆転したい」
あなたは、そのように考えたことはありますか?
そういうとき、私たちがおちいるトラップがあるんです。
それは、
・大きなギャップを埋めようとして、大きな行動を起こそうとする
ということです。
100のギャップがあることに気づくと、一気に95くらいの大きなポイントをとらないといけないような気分になることがないでしょうか。
目指すものが大きければ大きいほど、大きな解決策を求めたくなるということです。
でも、考えてみると不思議ですよね。
野球で100点差がついていたとしても、一気に返せるのは、せいぜい満塁ホームランの4点。
サッカーだったら、100点差がついていれば、100回ゴールを決めなければだめですよね。
それは、私たちみんなが知っているルールのはずです。
大きなチャレンジを求める心
それなのに、なぜ人生やビジネスになると、
「一発逆転のチャレンジ」
「起死回生のチャレンジ」
「ウルトラCのチャレンジ」
を求めてしまうのでしょうか。
それは、人生において宝くじを買うようなものかもしれません(宝くじを買っている人を見ると、何となく切ない気持ちになりますが、私は少数派なのでしょうか、、、)。
そうして、思考が、
「一発逆転のチャレンジ」
「起死回生のチャレンジ」
「ウルトラCのチャレンジ」
に切り替わってしまうと、「小さな行動」が意味が無いように思えてしまうのだと思います。
ですから、「習慣化」のような地味なアプローチをしていると、「そんな小さなことやって、何になるの?」という気持が出てくるのかもしれません。
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大きく「チャレンジ」するよりも小さな「トライ」をくり返す
大きな「チャレンジ」で逆転を狙う。
もし、思考がそうなってしまっているとしたら、同時に、
・動き出せない自分
を感じることもあるのではないでしょうか。
大きなリターンを狙うということは、その分だけ大きなリスクがあるということ。
大きなリスクが立ちはだかれば、積極的に「チャレンジ」することに恐怖を感じる人もいるからです。
「チャレンジ」を求めている人であっても、すべての人が本当に「チャレンジ」できるとは限りません。
「ハイリスク・ハイリターン」に惹かれる心
確かに、世の中には、「ハイリスク・ハイリターン」なこともあります。
FXやギャンブルに生活費まで使ってしまうことや、全財産を投げうって起業することなどは、ハイリスク・ハイリターンを狙うものでしょう(詳しくはわからないのでイメージですけれども)。
でも、冷静に考えれば、そんな起死回生の逆転劇を狙うほど困っているわけでもないのではないでしょうか。
そういった方は、きっとこのブログを読んでいないのではないかと思うので。
だからこそ、
・大きく「チャレンジ」するのではなく、小さな「トライ」をくり返す
ことをおすすめしたいのです。
“微差、僅差の積み重ねが遂には絶対差となる”
たとえ目指すゴールは大きくても、まずはベビーステップでスタートすることが大事。
それをくり返す。
小さな積み重ねのパワーをあなどらないことです。
イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんの名言にも、
“微差、僅差の積み重ねが遂には絶対差となる”
という言葉があります。
ゴールした後にやってくるギフトをイメージしながら、微差・僅差を積み重ねる「トライ」をしていけばいいのです。
それなら、失敗してもダメージは小さいですよね。
ただ、そこから学んだことを次に活かすことで、成功確率を高めていけばいいわけですから。
そのようにして、「学習」していくことは、もはや成長するために必要なプロセスだと思うのです。
セミナー会場費の赤字からの学び
たとえば、私が、全財産をなげうって東京ドームを貸し切り、5万人規模の講演会を開くとしたら、どうなるか。
たぶん誰もこなくて、再起不能になるでしょう(笑)。
そうなれば、そこで試合終了です。
でも、少人数のセミナーを開催するように、小さく「トライ」していくスタイルであれば、多少は失敗しても、何度でも試すことができます。
私自身、複業をスタートした当初は、セミナー会場を借りることで、よく赤字を出していました。(^_^;)
でも、その失敗から得た学びとして、「セミナーのお申込みが入ったら、セミナー会場を予約する」という教訓を得たわけです。
そうすることで、セミナーを開催することへの抵抗が減りました。
この部分が重要なポイントのですが、この体験から、「また次!」とトライできるようになり、
・前回よりもうまくできる確率が高まった
ということです。
前回ミスしたことを避けようとするわけですから、成功確率は高まりますよね。
そのようにして、成功確率を徐々にあげていけば大丈夫なのです。
おかげで、今ではセミナー開催で赤字を出すことはなくなりました。
自転車が乗れるようになるための小さな「トライ」
大事なのは、先にも述べたとおり、
・大きく「チャレンジ」するのではなく、小さな「トライ」をくり返す
こと。
あなたご自身をふり返ってみましょう。
初めて自転車に乗れたときのことを覚えていますよね。
ゴールは、さっそうと自転車を乗りこなしている自分のイメージ。
自転車にまったく乗れない自分から考えると、そのギャップはとても大きかったと思うのです。
まさに、「0から100」のイメージかもしれませんね。
でも、それが自然です。
いきなり上手に乗れる子どもがいないわけですし、いたとしてもごく少数ですから、
それでも、あなたは自転車に乗りたかった。
ですから、ゴールイメージを描きながら、
・補助輪を片側だけはずす
・親に後から支えてもらう
・転んでも痛みが少ないやわらかい土の場所を探して転んだダメージを減らす
など、小さな「トライ」をくり返したはずです。
そのプロセスは、「0→95→100」ではないですよね。
「0→1→2→3、と続いて、95→98→100」みたいな感覚でしょう。
そのようにして感覚をつかみながら、少しずつ自転車に乗れるようになったはずです。
40歳のかなづち克服も小さな「トライ」
私でいえば、水泳です。
「トライアスロンってかっこいい。自分もやってみたい!」というゴールイメージを描いてしまいました。
それは、誰に強制されたわけでもなく、トライアスロンの写真や映像を見ているうちに「ただ、そう思ってしまった」のです。
やがて、スタートの合図とともに、ウェットスーツを着た自分が、砂浜から海に向かって走る姿をイメージしたら、「ブルブルッ!」と体が震えてしまうくらいやりたくなってしまったのです。
でも、大きなハードルがありました。
40歳までかなづちだったということです(笑)。
1,500メートルを泳いで、オリンピックディスタンスを完走するというのは、私にとって「チャレンジ」でした。
それでも、まずは水に慣れるところからスタートしました。
独学では上達までに時間がかかることがわかり、水泳教室やTIスイムに通います。
レッスンでバタ足や呼吸法を習い、自分で近所のプールで「トライ」し続けました。
勢いでアクアスロンやスプリントのトライアスロンのレースに出たものの、何度も足をつき、プールなのにおぼれそうでもありましたが。
それでも、小さな「トライ」をくり返しました。
結果、1,500メートルは泳げるようになり、念願のトライアスロン オリンピックディスタンスを完走することができました。
5年もかかって、、、(笑)。
それでも、満足しています。
小さくリスクをとり、小さく行動する
私の周囲でうまくいっている人を観察していると、もうこれは言い尽くされていますが、
・行動し続けている
ことが基本であり、共通点です。
それは、ただ行動しているだけではなく、小さなリスクを負って、小さく「トライ」しているということでもあります。
小さなリスクでさえとらない人には、リターンもないということだと思うのです。
少しのお金。
少しの時間。
少しの労力。
それらを「絶対に損したくない」と思っている人には、相応の成功もやってこないのでしょう。
小さな「トライ」だったら、人生が大きく変わってしまうこともないのですから、大丈夫ですよね。
どんどん「トライ」していきましょう。
まとめ
私の中での「チャレンジ」と「トライ」という言葉。
それは、
・大きく「チャレンジ」するのではなく、小さな「トライ」をくり返す
という信念に基づいて使い分けています。
最初は小さい「トライ」で大丈夫です。
でも、その「トライ」は、本「20歳のときに知っておきたかったこと」にもある名言、
“早く、何度も失敗せよ”
というスタンスを組み合わせることで、活かされていくものです。
あなたも、大きな目標があるのなら、なおさら「意図を持った小さなトライ」をくり返していきましょう。
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■編集後記
昨日は、コーチングセッションを2件。
1件は国際コーチング連盟の試験向けにセッションを録音。
今回は前回ほど緊張せず、うまくいったので、この先のプロセスに進んでいこうと思っています。
初めてのことにトライしていくというのは、怖いですね。(^_^;)
でも、クライアントさんたちをサポートする立場として、コーチ(私自身)もチャレンジし続けることが必要だと考えています。
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