こんにちは。
良習慣プロフェッショナルコーチの伊藤良です。
無自覚を自覚する。
難しいことではありますけれど。
知ることから始めていきましょう。
私たちが持っている「無自覚の偏見」
3日間の韓国出張が終了しました。
今回、韓国への出張で感じたことがあります。
それは「人は無自覚な偏見にあふれている」ということです。
「何をそんな当たり前なことを」と思われるかもしれませんけれど。
本当のことなので仕方がないんです。
今回の出張で、「日本人は」とか、「韓国の人は」など、何度言ったことか。
偏った見方だなと。
同じ焼肉を食べ、同じ焼酎を飲めば、同じように「うまい!」と感じる同じ人間なのに。
ただ、マナーは違うんですよね。
取引先の方とランチを食べているとき。
私は白米の器を左手で持ってしまったんですね。
日本と同じように。
すると、上司から「伊藤、韓国ではごはんを持つほうがマナーが良くないんだよ」と言われたのです。
白米な器を持つという1つの行為。
それが、
・日本ではマナー違反ではない
・韓国ではあまり良いマナーではない
という違いがあるんですね。
食事だけでも、
・箸は縦に置く
・出された食事は少し残す(お腹いっぱいいただきましたという意味合いで)
・シェアする鍋などでも、基本は直箸(ひとりで食事する人は少数派ということもあり)
など、日本との違いがあるんです。
海外に行くと、いかに自分に「無自覚な偏見」を持って生活しているのか、よくわかります。
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「無自覚な偏見」は誤った選択を呼ぶ
「無自覚な偏見」で思い出す実験があります。
それは、「オーディションのカーテン」と呼ばれる実験。
音楽のオーケストラの事例です。
以前、オーケストラで演奏する人たちは、白人の男性が多い傾向にありました。
その偏りに「ちょっとおかしいんじゃないか」と考えた研究者たちがいたのです。
要は「白人男性たちが、必ずしも演奏スキルが優れているわけではないんじゃないか?」という疑問が出てきたからです。
そこで、研究者たちはオーケストラのオーディションをカーテンを閉じました。
なぜか。
審査員たちに、「演奏者はどんな人なのか?」を見た目で判断させないようにするです。
純粋に、演奏スキルの比較でオーディションをするようにしたんですね。
結果、どうなったのか。
合格したのは4割くらいが
・女性
・アジア系
・ヒスパニック系
などに変わりました。
審査員たちは、白人男性が演奏していると、無自覚のうちに「演奏スキルが高い」と思い込んでしまっていたわけですね。
もちろん、審査員たちはプロフェッショナル。
「偏見を持って白人男性を選ぼう」としていたわけではないでしょう。
それなのに、「無自覚な偏見」の影響で、白人男性を選抜してしまっていたのです。
この実験。
私たちの「無自覚な偏見」を表出させる結果として、とても興味深いと感じるんですよね。
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「無自覚な偏見」があることを自覚する
私たちは、自分が理解できることは受け入れやすいです。
一方、わからないものを遠ざけたくなる傾向があります。
知らないことで、混乱したくないからですね。
実はその結果で、損をすることもあります。
「オーディションのカーテン」のように、真実をフラットに見れば避けられるミスや正確な判断をする確率が上がります。
それなのに、「無自覚な偏見」が邪魔するわけです。
その結果、
・有効なメソッドを学ばないので、ものごとがうまくいかない
・自分を成長させてくれる人との出会いを逃してしまう
・視野が狭くなり、判断を誤る
というデメリットを呼び込んでしまう可能性が高くなってしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
私たちには「無自覚な偏見」があることを覚えておきましょう。
そして、新しいことを避けたくなったときなど、「これは無自覚な偏見かも?」と反応する余地をつくっておけるといいですよね。
つまり、「無自覚を自覚する」ということですね。
難易度が高いですよね(笑)。
確かに、「言うのは簡単、するのは難しい」ことなのですけれど。
まずは「無自覚の偏見」という言葉を使っていただき、それが誰にでもあるのだということ。
それを知ることからスタートしてみましょう。
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■編集後記
昨日は、韓国出張2日目。
2年ほど取引しているお客さまと初めてリアルでお会いできました。
午後は、13年ぶりにお会いする取引先の方たちに。
夕食においしい焼肉をごちそうになりました。(^^)
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