誰でも自分のことは大事ですよね。
ただ、その視点を真剣に相手に向けると、相手にも伝わるものです。
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準備に時間をかけるルーキーコーチの話
これは、私が知っている、あるルーキーコーチ(男性)の話です。
彼はコーチになりたての頃、セッションの前に入念に準備していました。
セッションが近づくと、
・クライアントさんが書いているブログを読み、Facebookもチェックする
・「こんな状況になったときのために」と想定して、切り返しの質問を考える
・セッションの型を忘れないようにコーチングスクールのテキストを再読する
といった感じで、準備にかなりの時間をとっていたのです。
その理由は、「セッション後に、クライアントさんの行動につながらなかったら、責任を感じるから」ということでした。
ですから、「事前にできることはやっておこう」という気持だったのです。
うん、まじめなコーチですよね。(笑)
しかし、その一方で、私がクライアントの立場にたったときに思うことがあります。
それは、
・1回のセッションで、人生を変えるような気づきが起きることはそれほど多くない
・2週間に1回のコーチングで、いくらコーチががんばったところでクライアントの人生が一気に激変ことは少ない
・むしろ、セッションというよりは、クライアントが自分自身の人生に真剣に向き合って、セッションとセッションの間に行動を積み重ねていくことや行動の進ちょく管理のほうが大事
ということです。
コーチとクライアントの間に、大きなギャップがあることがわかりますね。(^_^;)
ベクトルが自分に向きすぎる弊害
お読みいただきながらお分かりになった方もいるかもしれませんが、準備に一生懸命になっていたのは、過去の私です。(笑)
・あんなことを聞かれたらどうしよう・・・
・セッションが迷走しないようにスタンバイをしないと・・・
・想定問答集をつくってみよう・・・
などと不安になって準備をして、寝不足になることもありました。(^_^;)
これでは、睡眠が不足してパフォーマンスも落ちるし、肝心のセッションのときのインスピレーションも湧きにくくなります。
正直なところ、そのときの私の準備は、「純粋にクライアントの成果」のためではなく、
・自分がクレームを受けないための不要な準備
だったのだと思うのです。
(・・・書いてしまいました)
冒頭にふり返った通り、私が準備に時間がかかりすぎていたときは、そのような気持でした。
ただ、これでは、コーチングで成果はでません。
なぜなら、矢じるしが完全に自分の方を向いていますよね。
このようなときは、
・自分がどう思われるか?
という自分へのベクトルを、
・いかにしてクライアントが望む成果につなげるか?
という相手へのベクトルに変えることが大事です。
コーチが「クライアントに役立つ視点」になれれば、自分への準備の時間は短くてすむのです。
そのようにして、「自分はどう思われてもいいから、クライアントの行動促進やビジョン実現のためにセッションをしよう」というマインドになること。
こう考えると、コーチの心も軽くなります。
結果、セッション前の準備時間も短くなるでしょう。
それよりも、毎日のように、コーチとしての質問の在庫を増やしたり、セッションを増やすことで、コーチとしてのスキルを磨くことを習慣にしていく方が大事なのです。
どこまで「相手のために」話をきくことができるか
もちろん、クライアントのために時間をかけて準備することそれ自体は、非常にすばらしいことです。
絶対に必要な時間ですし、その姿勢がクライアントにもきっと伝わるはずです。
ただ、コーチングやセッションで重要な目的は、
・クライアントが望んでいる行動に踏み出せるかどうか
・その行動がクライアントの望む未来につながっているかどうか
です。
それなのに、コーチが自分のことだけを考えてしまっていたら、
・それは本当に思っていることですか?
・今、別のことを考えながら話していませんか?
・もし、今の状況をつくり出している原因が自分だとしたら、どう思いますか?
といった率直すぎるフィードバックは言えなくなります。
嫌われたくないからです。(^_^;)
でも、コーチが勇気を出してフィードバックしなかったら、クライアントはそのまま変化しないかもしれません。
ですから、どこまで「相手のために」と思えるかが試されます。
そこがコーチとして、私がのばして行きたい部分でもあります。
そのためには、先述のようにクライアントの立場にたってみることが大事です。
その方法は、とてもシンプルで、たった2つ。
・クライアントがやりたい目標や課題を十分にきくこと
・クライアントの世界を感じながら共感すること
です。
話している相手であるクライアントの世界観を味わうつもりで話をきくのです。
人は、一度に2つの感情を味わうことはできないと言われます。
楽しい気持を持ちながら、同時に怒ることはできませんよね?
ですから、意識を相手に向けて、集中することです。
それでも不安になったら、相手があなたに対してどのようなことを期待しているのか、想像するようにしてみましょう。
・話をただ聞いて欲しいのか?
・自分の現状を誰かに伝えたいのか?
・課題を解決したいのか?
といった目的がわかったら、必要な準備も明確になりますから大丈夫です。
さらに言うと、コーチ側が万全の準備をしてクライアントとのセッションに臨んだとしても、最終的に成果を上げるのはクライアントです。
自分がどれだけ関わっても、クライアントがまったく動かなかったとしたら、それはあなたの責任ではありません。
また、あまり働きかけすぎると、今度はクライアントの成長を阻害して依存度を高めることにもつながる危険性があります。
クライアントに「すみません!ぜんぜん行動が進んでません、、、」と言われたとしても、引きずりすぎないようにするのもコーチとしては大事なことだと思います。
「いますぐ、ここで行動します!」という感情を引き出す
ここでたとえ話です。
あなた(コーチ)と相手(クライアント)が一緒になって、「最高のハンバーグをつくろう!」と計画したとしましょう。
そのハンバーグは、紆余曲折ありながらも、なんとか完成に持ち込めむことができたのですね。
相手は、「おいしそうですね!家に帰ったらすぐに食べます」と言ってそのハンバーグを自宅に持ち帰ります。
しかし、それなのに、、、クライアントが帰宅したら疲れてしまって寝てしまいました。。。
そして、食べ忘れてしまい、翌朝賞味期限切れになってしまっていたのです。
結果、食べられなくなって、2人でせっかくつくったおいしいハンバーグが捨てられてしまったとしたら、、、残念ですよね。。。
でも、それはクライアントを責められませんし、仕方ないですよね?
ですから、自分がどう思われるかどうかよりも、クライアントにどれくらい「その気」になってもらうか、そして、本当に動いてくれるかどうか、そこが大事なのです。
もし、クライアントが本当に盛り上がっていたら、一緒につくったハンバーグを、「あまりにもおいしそうで、家に着く前に電車の中で食べちゃいましたよ〜。周囲の人に変な目で見られちゃいましたけど、気になりませんでした!」と言われるレベルを目指す。
そこに尽力することが、大事なのです。
あっ、もっと最高なのは、セッション中に「うう・・・もうがまんできない!すみませんが、この場で食べちゃいますね!ほら、一緒に食べましょう!」と言ってくれることですね。(笑)
この話は、コーチングの関係性だけではありません。
ぜひ、あなたのビジネスに当てはめてみましょう。
どのような視点をとり入れられますか?(^_^)
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■編集後記
昨日は、早朝5時から継続クライアントさんとのコーチングセッション。
コーチングお申込みからわずか数ヶ月で、ブログ毎日更新、セミナー開催、イベント開催などを積極的に行い、クライアントさんを5名も獲得されました。
花粉症に悩まされつつも(笑)、すばらしい成果です。(^_^)
また、昨日は娘の誕生日だったので、会社を定時すぎに退社して、ちょっとしたプレゼントを買って帰りました。
ただ、、、娘は朝から発熱していて小学校を休んだので(汗)、誕生日パーティーは週末に持ち越しです。。。(^_^;)
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